韓国の両替は明洞が基本|空港・ATM・カードの使い分け【2026年版】
替える順番があるよ
韓国旅行の両替で迷う必要は、ほとんどありません。まとまった額は明洞など街中の両替所で、空港では当座の分だけ。 そもそも韓国はカードが通る場面が非常に多いので、日本から想像するほど現金は要りません。
なぜ街中のほうが有利になるのか、その理由から見ていきます。
なぜ空港より街中が有利なのか
これは「なんとなくそう言われている」話ではありません。銀行側が理由を公表しています。
韓国の全国銀行連合会の外貨両替案内には、仁川空港の支店について両替業務の比重が大きく、賃料などの運営コストが一般の支店より高いため、両替手数料の手数料率を一般の支店とは別に定めていると書かれています。空港が不利なのは立地の構造によるもので、その日の運や店選びで変わるものではありません。
明洞などに集まっている両替所のほうは、税関に登録した「両替営業者」として両替だけを扱う小さな事業者です。銀行の支店のような固定費を抱えていないぶん、利益率を低く抑えられます。同じ通りに何軒も並んでいるので、店同士の競争も起きます。
空港でまとまった額を替えてしまうと、この差をそのまま捨てることになります。
明洞の両替所 ― 場所と使い方
明洞の両替所は、地下鉄4号線・明洞駅の6番出口を出てすぐの通りに集まっています。ロッテ百貨店の向かい側やヌンスクエアの周辺です。2号線・乙支路入口駅の5番出口あたりにも何軒かあります。
| 営業時間 | おおむね9:00〜20:00。規模の大きい店は21:30ごろまで |
| 必要なもの | パスポート |
| 扱う通貨 | 日本円を含む主要通貨 |
パスポートは必ず持って行ってください。韓国の外国為替取引法で本人確認が義務づけられていて、この確認を怠った両替所が税関の取り締まりを受けた例も報じられています。「持っていなくても替えてくれる店」を探すような話ではありません。
営業時間は店ごとに違い、土日祝は平日より1〜2時間早く閉まるところが多くなります。夜に着いて翌朝から動く日程なら、初日に無理をせず、翌日の日中に替えるほうが店を選べます。
仁川空港での両替 ― 「当座の分だけ」
空港にも両替所はあります。仁川国際空港にはKB国民銀行・ウリ銀行・ハナ銀行の3行が入っていて、第1・第2ターミナルの両方に窓口があります。
第1ターミナルの主な窓口は次のとおりです。
| 銀行 | 場所 | 営業時間 |
|---|---|---|
| ウリ銀行 | 3階4番出国場、1階11番出入口、1階6番出入口ほか | 24時間の窓口あり |
| KB国民銀行 | 免税エリアB入国場、4番出国場、25番ゲート付近ほか | B入国場は24時間 |
| ハナ銀行 | 1階4番出入口、3階29番ゲート、1階E入国場ほか | 6:00〜22:00 |
深夜着の便でも、ウリ銀行とKB国民銀行には24時間開いている窓口があります。空港鉄道やリムジンバスの料金と、着いた日の食事代くらいを替えておけば足ります。
ここでまとまった額を替える必要はありません。空港で替えるのは、街中の両替所が開く時間まで持たせる分だけで十分です。
WOWPASSという選択肢
現金を何度も両替するのが面倒なら、WOWPASSという手があります。外国人旅行者向けに作られた、両替とプリペイドカードと交通カードを1枚にまとめたサービスです。キオスクに日本円を入れると、ウォンをチャージしたカードが出てきます。
| カード発行料 | 6,000ウォン(返金なし) |
| 両替手数料 | 無料 |
| カード決済手数料 | 無料・年会費なし |
| 現金の引き出し | 1回1,000ウォン(1回あたり最大10万ウォン) |
| 交通カード機能 | T-money内蔵(地下鉄・バスに乗れる) |
キオスクは全国に約350台あり、仁川空港の第1・第2ターミナル、金浦空港の地下鉄連絡通路、済州空港などにあります。明洞や江南のような繁華街にもありますが、設置場所は入れ替わるので公式サイトの地図で確認してください。
T-moneyが最初から入っているので、交通カードを別に買う手間が省けます。カードを再発行するとT-moneyの残高は引き継がれない、という点だけ覚えておいてください。
ATMで引き出す
日本で持っているカードで、韓国のATMから直接ウォンを引き出すこともできます。
見分け方は単純です。ATMにVisa/Plus、Mastercard/Cirrus/Maestro、UnionPayのロゴが貼ってあれば、そのブランドのカードが使えます。主要銀行のATMの多くが対応していて、GS25などのコンビニにも「Global ATM」を掲げた機械があります。1回の引き出し限度額は50万〜100万ウォン程度が一般的です。
気をつけたいのは、手数料が二重にかかることです。
韓国側のATM手数料(銀行の機械は安め、コンビニや駅の機械は高め)
+ 日本のカード発行会社が課す海外利用手数料
後者はカード会社ごとに条件が違います。出発前にご自分のカードの海外利用手数料を確認しておいてください。「ATMのほうが両替よりお得」とは一概に言えません。
カードはどこまで使えるか
韓国はカード決済が広く根づいています。韓国銀行が2024年に行った調査では、支払い手段の件数ベースの比率はクレジットカード46.2%・デビットカード16.4%・モバイルカード12.9%で、カード類だけで75.5%を占めました。現金は15.9%です。現金の比率は2013年の41.3%から下がり続けています。
コンビニ、カフェ、地下鉄、タクシー、屋台に近い小さな店まで、たいていの場所でカードが通ります。
例外もあります。伝統市場の一部の露店では、カード払いを断り、現金や口座振込だけを受け付けるところが残っています。韓国の法律ではこれは違反にあたるのですが、現場には残っているのが実情です。市場へ行く日は、少額の現金を持っておくと安心です。
韓国の「トラベルウォレット」は日本からは使えない
韓国の「トラベルウォレット」「トラベログ」といった外貨プリペイドカードを見かけることがあります。これらは日本から旅行で来る人には使えません。
トラベルウォレットの公式の案内では、登録に韓国国内の携帯電話番号とウォン建て口座が必要とされています。日本在住のままではこの条件を満たせないので、アプリ登録の段階から先に進めません。ハナカードのトラベログも韓国国内の口座との連携が前提です。
日本から準備できる範囲で考えるなら、現金の両替・手持ちのクレジットカード・WOWPASSの3つが現実的な選択肢です。
迷ったときの決め方
| 場面 | どうするか |
|---|---|
| 到着直後 | 空港で当座の分だけ替える(24時間の窓口あり) |
| まとまった額 | 明洞など街中の両替所へ。パスポート必須 |
| 現金を持ち歩きたくない | WOWPASSキオスクで発行(発行料6,000ウォン) |
| 足りなくなった | ATMで引き出す。手数料が二重にかかる点に注意 |
| 普段の支払い | カードでほぼ通る。伝統市場の日だけ現金を用意 |
韓国で現金が要る場面は、日本で想像するより少ないはずです。空港で全額を替えてしまわないこと。 これだけ覚えておけば、大きく損をすることはありません。