【2026年版】韓国の物価を日本と比較|地下鉄はほぼ同額、外食は韓国のほうが高い
「韓国は物価が安い」という前提で予算を組むと、2026年の現地では計算が合いません。品目ごとに高い安いが入れ替わっていて、全体を平均した話は実感に結びつかないのです。
以下は2026年7月から9月にかけて確認した価格を並べたものです。品目ごとの調査時点は本文に書いています。換算は1円=約8.7ウォン(100円=約872ウォン、2026年8月下旬の相場)で行いました。韓国側は価格情報サイト「チャムカギョク(참가격/適正価格情報の意)」の外食価格(出典は国家データ処の資料)とソウル市の公示料金、日本側は総務省の小売物価統計調査と各社の公表価格を使っています。
最新の為替レートで換算したい場合は、以下のツールをご利用ください。
主要6品目の比較
| 品目 | 韓国 | 日本 | 差 |
|---|---|---|---|
| 地下鉄の初乗り(ICカード・大人) | 1,550ウォン(約178円) | 178円(東京メトロ) | ほぼ同額 |
| 路線バス1回(市内幹線) | 1,500ウォン(約172円) | 210円(都営バス・23区均一) | 韓国が約38円安い |
| 麺類の外食1杯 | ジャージャー麺 7,731ウォン(約887円) | 中華そば 617円(東京23区・2026年7月) | 韓国が約270円高い |
| スターバックスのアメリカーノ(Tall) | 約4,700ウォン(約539円) | 490円 | 韓国が約49円高い |
| コンビニのツナマヨおにぎり | 1,200ウォン(約138円・イーマート24) | 196円(セブン‐イレブン) | 韓国が約3割安い |
| たばこ1箱(紙巻きの主要銘柄) | 4,500ウォン(約516円) | 580円(メビウス) | 韓国が約64円安い |
交通費はもう「激安」ではない
ソウルの地下鉄基本料金は2023年10月に1,400ウォンへ、2025年6月28日に1,550ウォンへと二段階で上がりました。東京メトロのIC初乗り178円と円換算でほぼ重なります。
ただし基本料金がカバーする距離が違います。ソウルは10kmまでが1,550ウォンで、超えると5kmごとに100ウォン加算。東京メトロの初乗りは6kmまでで、そこから区間ごとに上がっていきます。1駅なら同額ですが、都心を横断する距離ではソウルのほうが安く収まる計算です。
乗換割引も効きます。首都圏では降車から30分以内(21時〜翌7時は60分以内)に地下鉄とバスを乗り継げば、初乗りが二重にかからず通算距離ぶんの加算で済みます。
外食はここではっきり逆転する
ソウルの外食価格は、価格情報サイト「チャムカギョク」で毎月公表されています(行政安全部の資料が元で、暫定値です)。2026年8月時点の1人前平均は次のとおりです。
- ジャージャー麺 7,731ウォン(約887円)
- キムチチゲ定食 8,769ウォン(約1,006円)
- カルグクス 10,038ウォン(約1,151円)
- ビビンバ 11,923ウォン(約1,367円)
- 冷麺 12,692ウォン(約1,456円)
- キンパ1本 3,923ウォン(約450円)
日本の中華そば1杯は、総務省の小売物価統計調査(主要品目の都市別小売価格)で2026年7月に東京23区が617円、調査対象81都市の単純平均が744円でした。ソウルで最も安い部類のジャージャー麺でも、東京23区より約270円、81都市の平均より約140円高くなります。冷麺やビビンバまで来ると、日本の中華そばの2倍前後の支出になります。
「韓国の食事は安い」という印象が今も生きているのは、屋台や、キンパ・トッポッキを出す軽食店の価格帯を思い浮かべているからでしょう。椅子に座って定食を頼む普通の店では、日本より高くつくメニューのほうが多いのが実情です。
コーヒーは価格帯によって高低が逆転する
スターバックスのカフェアメリカーノは、Tallサイズで韓国が約4,700ウォン(約539円)、日本が490円(店内飲食・税込、立地によって上乗せのある店舗あり)。同じチェーンの同じサイズで韓国が1割ほど高いことになります。韓国は2025年1月に200ウォン値上がりしました(公式の告知は値上げ幅のみで、4,700ウォンは報道に基づく価格です)。日本は2026年2月の改定後の価格で、2026年10月9日にも4〜35円の改定が予定されています。
価格帯の下位では、価格差が逆転する場面もあります。韓国にはメガコーヒー、コンポーズコーヒー、ペクダバンといった低価格チェーンが全国に広がっています。席に座って飲める安いアメリカーノの選択肢は豊富です。日本で近い価格帯を探すと、コンビニコーヒー(セブンカフェRサイズ140円)になります。ただし持ち帰りが前提です。価格は店やサイズ、時期で変わるので、各チェーンのメニューで確認してください。
日本の喫茶店のコーヒー1杯は、小売物価統計調査で2026年7月に東京23区が637円、調査対象81都市の単純平均が512円でした。スターバックスの韓国価格(約539円)は、この範囲(512〜637円)に収まります。
コンビニとたばこは韓国が明確に安い
おにぎりは差が開きました。日本ではコメと海苔の高騰で値上げが続き、セブン‐イレブンのツナマヨネーズは税込196円まで来ました。韓国のおにぎり(삼각김밥/サムガクキンパ)は、イーマート24の定番ツナマヨが1,200ウォン(約138円)です。定番同士で比べると、韓国は3割ほど安い水準です。
たばこも韓国が安いです。主要な紙巻き1箱は4,500ウォン(約516円)で、2015年に2,500ウォン前後から引き上げられて以降、値上げは行われていません。日本のメビウスは580円です。韓国でも値上げの議論は出ていますが、保健福祉部は2026年6月に「現在、引き上げを検討していない」と説明しています。日本は2027年4月から3年連続の段階的な増税を予定しています。
為替が動くと順位も動く
ここまでの数字は1円=8.7ウォン前後の計算です。1円が9.0ウォンになれば韓国の価格は円換算で3%あまり安くなり、8.4ウォンなら同じだけ高くなります。地下鉄の初乗りのように差が数円しかない品目は、相場が少し振れただけで高低の関係が逆転してしまいます。
傾向をまとめると、交通・コンビニ・たばこは韓国が同等か安く、外食とチェーンカフェの上位価格帯は韓国のほうが高い、ということになります。外食の回数が多い日程ほど、日本にいるときより支出は増えるでしょう。移動が多く、食事をコンビニや軽食店で済ませるなら、体感の安さは今でも残るはずです。
韓国の外食価格は、2026年8月の前年同月比で、キンパ(約8%)、ビビンバ(約3%)、冷麺とジャージャー麺(約2%)と上がっています。半年後に同じ比較をやれば、数字は書き換わるはずです。
情報源
- チャムカギョク(参加価格)外食費価格情報(行政安全部の資料・出典は国家データ処)
- 総務省 小売物価統計調査(動向編)主要品目の都市別小売価格(2026年7月・中華そば/喫茶店コーヒー)
- ソウル交通公社「運賃案内」
- ソウル特別市 交通料金の現況
- 東京メトロ「普通乗車券」運賃
- 東京都交通局「都営バス 運賃」
- スターバックス コーヒー ジャパン「2026年10月の価格改定に関して」
- セブン‐イレブン・ジャパン 手巻おにぎり ツナマヨネーズ
- イーマート24 商品情報(ニューツナマヨ三角キンパ)
- 保健福祉部の説明資料「タバコ価格の引き上げは現在検討していない」(政策ブリーフィング、2026年6月)
- 日本たばこ産業(JT)メビウス製品情報