釜山からソウルへ|KTXでも着く駅が違います【2026年版】
釜山からソウルへの移動は、鉄道で2時間半から3時間ほど。最速の便なら2時間20分ほどです。約400キロを走るので、日本の東京〜大阪とほぼ同じ感覚で考えて問題ありません。
知っておきたいことがひとつあります。2026年9月に高速鉄道の運営会社が統合され、名前はすべて「KTX」に一本化されました。 それでも、ソウル側で着く駅は今も2つに分かれています。 名前が統一された分、かえって「同じKTXだから同じ駅に着く」と思い込みやすくなっています。ここを間違えると、到着してから30分以上余計に移動することになります。
ソウル駅に着く便
釜山駅からソウル駅まで、最速で2時間20分台です。1日50本以上が走っているので、出発時刻を選びやすいのが利点です。多くの便は2時間40分前後ですが、停車駅の多い便だと3時間を超えることもあります。
| 料金の目安 | |
|---|---|
| 一般室 | 約53,600〜54,200ウォン(停車駅の多い便は安くなります) |
| 特室 | 約78,000ウォン前後 |
運賃は9月1日の統合にあわせて、旧SRTの水準に引き下げられました(国土交通部の発表では平均10%減)。
ソウル駅は市内の中心部にあり、地下鉄1号線・4号線と空港鉄道が乗り入れています。仁川空港へそのまま向かう場合も、明洞や南大門のあたりに宿を取っている場合も、ソウル駅に着くのがいちばん無難です。
水西(スソ)駅に着く便(旧SRT)
2026年8月まで「SRT」という別ブランドだった列車も、今は同じ「KTX」を名乗っています。 走る区間の大半はソウル駅行きと同じですが、ソウル側の終点が水西駅になる便がこちらです。所要時間は最速で2時間20分弱、多くの便は2時間半前後で、ソウル駅行きと大きな差はありません。
| 料金の目安 | |
|---|---|
| 一般室 | 約52,100〜52,600ウォン |
| 特室 | 約76,000ウォン前後 |
運賃が旧SRTの水準にそろえられたため、ソウル駅行きとの差額は今、1,000〜2,000ウォンほどです。 料金で選ぶ理由は、以前ほど大きくありません。1日30本ほどの運行です。
水西駅があるのはソウルの江南(カンナム)エリアで、地下鉄3号線と水仁盆唐線が通っています。江南駅までは地下鉄で30分ほどです。
どちらに乗るか ― 着く駅で決まります
料金差がほぼなくなった今、選ぶ基準は「どちらの駅に着きたいか」だけです。
| ソウルでの目的地 | 向いているのは |
|---|---|
| 明洞・南大門・光化門 | ソウル駅行き(駅から近い) |
| ソウル駅周辺の宿 | ソウル駅行き |
| そのまま仁川空港へ | ソウル駅行き(空港鉄道が直結) |
| 江南・三成・蚕室 | 水西駅行き(3号線・水仁盆唐線) |
| 水西・盆唐方面 | 水西駅行き |
ソウル駅に着いてから江南へ地下鉄で向かうと40分前後かかります。水西駅から明洞へ向かう場合も同じくらいかかります。着く駅を間違えると、料金の差よりずっと大きな時間のロスになります。
予約サイトで「KTX」とだけ表示されていても、行き先の駅名(ソウル/水西)を必ず確認してください。 9月1日以降の列車は、統合アプリ「コレイルプラス」かKORAILの公式サイトで予約できます。検索画面では、ソウル駅・龍山駅・水西駅の便を一度に表示できます。宿の最寄り駅を地図で確かめ、ソウル駅と水西駅は市内の反対側にあることを覚えておいてください。
高速バス ― 料金は安く、時間は1時間以上長い
急がないなら高速バスという手があります。ソウル高速バスターミナル(京釜方面)と釜山総合バスターミナルを結ぶ路線で、1日30本あまり走っています。高速バスと市外バスの料金は2026年10月1日から約9%上がりました(高速バス統合予約サイトKOBUSのお知らせ)。下の表は、10月5日にKOBUSの時刻表検索で確かめた値上げ後の料金です。
| 等級 | 料金の目安 | 所要時間 |
|---|---|---|
| 一般 | 29,100ウォン | 4時間前後 |
| 優等 | 43,300ウォン | 同上 |
| プレミアム | 56,200ウォン | 同上 |
いちばん安い「一般」クラスは鉄道の半分ほどの料金ですが、1日数本しか走っていません。ほとんどの便は優等(鉄道の8割ほど)かプレミアムで、プレミアムは鉄道より少し高くなります。時間は鉄道より1時間以上長く、公式の表示は4時間で、道が混雑すればさらに延びます。深夜便もあるので、宿泊費を節約したい日程では選択肢になります。
優等は座席が3列で、一般の4列より広くなっています。4時間以上座ることを考えると、この差は小さくありません。
釜山での出発地が沙上(ササン)や江西など西部にあるなら、「ソウル京釜↔西釜山(沙上)」の路線を使うほうが近くなります。1日4本ほどしかなく、所要時間は4時間20分ほど、料金は優等44,100ウォンです(10月8日発の便を調べた時点では、優等だけの運行でした)。時間が合うかを先に確認してください。
飛行機 ― 速さは空港までの時間で相殺されます
金海空港(釜山)から金浦空港(ソウル)への便もあります。飛行時間は45分から1時間程度。数字だけ見ればいちばん速い手段です。
それでも、この区間で飛行機が選ばれる場面は限られます。理由は2つあります。
空港までの移動が両端で必要になること。金海空港も金浦空港も市内の中心部からは離れていて、そこへの移動と搭乗手続きの時間を足すと、駅から駅へ2時間半ほどの鉄道との差はほとんど残りません。
料金が日によって大きく変わること。運賃は日付や時期で変動するので、鉄道より安いとは限りません。予約の前に、実際の画面で鉄道と比べてください。
ソウルに着いたあと金浦空港からそのまま国際線に乗り継ぐ、といった事情がなければ、鉄道を選ぶほうが確実です。
迷ったときの決め方
| 条件 | 選ぶもの |
|---|---|
| ソウル駅・明洞方面が目的地 | ソウル駅行き |
| 江南方面が目的地 | 水西駅行き(旧SRT) |
| とにかく安く行きたい | 高速バスの一般(4時間前後。本数は少なめ) |
| 夜のうちに移動したい | 高速バス(深夜便あり) |
| 金浦空港から乗り継ぐ | 飛行機を検討 |
迷ったら鉄道です。宿の場所を地図で見て、ソウル駅と水西駅のどちらが近いかを確かめてください。 判断はそれだけで十分です。
本数・所要時間・運賃は、2026年9月30日にKORAILとKOBUSの公式サイトで調べた、10月1日運行分をもとにしています。日や時期によって変わるので、予約のときに実際の画面で確認してください。