韓国の年齢の数え方|「数え年」で1〜2歳増える理由と計算方法【計算ツール付き】

韓国ドラマの台詞、K-POPアイドルのプロフィール、韓国の知人との会話。そこに出てくる年齢が、生まれた年から計算した数より1歳、ときには2歳多い——そんな場面に出会ったことはないでしょうか。

誤訳でもなければ、本人がサバを読んでいるわけでもありません。韓国には「数え年(세는 나이/セヌンナイ)」という年齢の数え方があって、日常会話では今もこれが普通に使われています。

この記事では数え年の仕組みと計算方法をまとめ、最後に法律上の年齢にも触れます。

韓国人が言っている年齢は、たいてい「数え年」

生まれた時点で1歳、1月1日に全員そろって1歳

数え年のルールは2つだけです。

誕生日はまったく関係ありません。12月31日生まれの赤ちゃんは、生まれた日に1歳。翌日の1月1日には2歳です。生まれて2日目で「2歳」になります。日本もかつては数え年でした。考え方そのものは、そう遠いものではないはずです。

日本式の満年齢とのズレは、こうなります。

1歳差になったり2歳差になったりするのは、誕生日を迎えたかどうかの違いです。プロフィールの年齢と自分の計算が合わないときは、たいていここが原因になります。

数え年は法律に一度も書かれていない

ここは意外と知られていません。数え年が韓国の法律に書かれていたことは、昔から一度もないのです。あくまで社会にずっと残ってきた習慣です。

法律に書かれていないからこそ、法律が変わっても消えません。2023年に大きな法改正がありましたが、会話の中の数え年はそのまま生き続けています。

あなたの数え年は何歳?

たぶん一番気になるのは「じゃあ自分は韓国式だと何歳なのか」だと思います。下の計算ツールに生年月日を入力すると、数え年・満年齢・年年齢の3つがまとめて出ます。

自分で計算するときの式

ツールがなくても、式さえ覚えておけば暗算できます。

数え年

今年の年 − 生まれた年 + 1(誕生日は計算に入りません)

満年齢(日本と同じ数え方)

年年齢(一部の法律で使う数え方)

今年の年 − 生まれた年(年年齢も誕生日は見ません)

計算例

1995年5月生まれの人を、2026年に計算してみます。

数え年は1年のあいだずっと32歳のままで、満年齢だけが誕生日に増えます。これがズレの正体です。

参考:法律上の年齢はどうなっているのか

ここからは背景の話です。会話で数え年に出会ったときには必要ありませんが、契約書や行政手続きで年齢を書くなら関わってきます。

韓国で法律上の年齢といえば、原則は満年齢です。しかもこれは、かなり前からそうでした。韓国の民法はもともと「年齢の計算には出生日を算入する」とだけ定めていて、法律の世界では長いあいだ、この条文をもとに「年齢は原則として満年齢」と解釈されてきました。

ただ、条文には「満年齢」という言葉そのものがありません。おまけに行政の分野には年齢の計算規定すらなかった。実務の現場では、混乱が続いていました。2022年12月に法改正が行われ、2023年6月28日に施行されたのが、いわゆる「満年齢統一法(만 나이 통일법)」です。

改正の内容は次の2点です。

要するにこの改正は、原則を新しく作ったのではなく、もともとあった原則を条文に書き直して、行政にも広げたものです。

兵役法や青少年保護法のように法律の中で別の定めがある場合は「年年齢(연 나이/ヨンナイ)」が使われます。お酒やたばこを買えるかどうかが誕生日ではなく「生まれた年」で決まるのは、これによるものです。

この改正はあくまで法令や公文書の話で、日常会話の習慣には手をつけていません。

年齢を聞かれたら「生まれ年」で答えるのが確実

韓国では年齢が言葉づかいや呼び方に直結するため、初対面で年齢の話になることがよくあります。そのときによく使われるのが「몇 년생이에요?(ミョンニョンセンイエヨ/何年生まれですか?)」という聞き方です。生まれた年だけ聞けば、数え年でも満年齢でもズレが出ません。

自分が答えるときも同じです。「1995년생이에요(1995ニョンセンイエヨ/1995年生まれです)」と言えば十分通じますし、実際いちばんよく使われる答え方です。

迷ったときはこの3つ

会話で聞いた年齢は数え年かもしれないと疑う。書類に書く年齢は満年齢にする。それでも分からなくなったら、生まれた年をそのまま伝える。

法律が変わっても、会話のなかの数え年は当分そのままでしょう。しばらくはつき合っていくものだと思っておくのが早いです。